平成16年3月12日
多治見市議会議長
春 田 富 生 様
民主党市民フォーラム
水野由之 仙石三喜男
作成者 石田浩司
民主党市民フォーラム会派行政視察報告書
視察参加者
水野由之 石田浩司 仙石三喜男
視察先
1日目
場 所 福井県鯖江市(人口6.7万人)
内 容 産業振興 ファション計画推進について
日 時 平成16年2月17日(火)13:30から15:30
担当者 ファッションタウンメモリアル推進室長 辻本 正 参事 金子 明裕
ファッションタウンメモリアル推進協議会専務理事 津田 武視
鯖江市地場産業振興支援課長
軽部 利宣
議会事務局主任 宮田 幹夫
視察報告
鯖江ファッションタウン計画の概要
ファッションタウン事業は、平成4年通産省の指定を受け、平成6年MONOまちづくりの事業のファッションタウンモデル事業に武生・鯖江が繊維を中心とする地場産業の集積地という位置づけで選定される。
ファッションタウンとは、産業「ものづくり」を主題に「まちづくり」や「くらしづくり」が連携をしながら、産業が元気で生活文化の豊かな都市づくりを目指している。
<ものづくり>
事業所の増設・誘致の促進 |
企業立地促進条例の充実、アイタウン構想、事業用地の斡旋 |
グローバル戦略の構築 |
ミラノ事務所の活用、ISOの認証取得支援やネットワーク化等 |
創業・起業の推進 |
創業塾の開催、新技術・製品への支援、特許取得等への支援 |
工房ショップの開設 |
工房ショップ整備支援、産業観光ツアーの開催、情報発信等 |
産業人材のあつまるまち |
3セク会社による産業ビジネス人材バンクの創設と人材派遣 |
デザイナー等人材育成 |
国際産業人材育成機関の誘致、デザイナークラブの結成 |
<まちづくり>
美しい景観づくり |
景観条例の制定、屋外広告物の規制、景観絵画コンクール等 |
地区活性化運動の推進 |
21鯖江の華、うるしの里まちづくり、漆器会館の改築 |
職住一体のまちづくり |
特別用途地区の指定、建築条例の制定等 |
公共交通をかつようしたまちづくり |
コミュニティバスの運行、鉄道と連携をしたまちづくり |
中心市街地のまちづくり |
都心居住、生活街づくり、商業の活性化、回遊性の道づくり等 |
くらしづくり
地域産品を愛用する運動 |
地域産業を知り、愛用する運動、「バイ.サバエ」運動、学校給食食器の漆器製品導入、メガネの日の定着運動等 |
子どもたちの産業体験 |
親子の工場見学、児童生徒の工場見学と産業体験 |
市民交流の活性化 |
市民参加の祭り開催(さばえみんなのフェスティバル・やっしき祭り)、市民活動交流センターの開設等 |
環境に配慮したくらし |
ごみの減量・資源化・買い物袋持参運動、わが家の環境ISO等 |
所感
庁内にファッションタウン課を創設し、繊維産業を基礎とし幅広く「まちづくり」に邁進されてる姿が見えました。又、別に地場産業振興支援課を設け、課員3名は営業職として各事業所を廻り、昼夜問わず支援活動に奔走しているとの事、多治見市においても営業が出来る職員を育てたいものです。
2日目
場 所 石川県金沢市(人口45.5万人)
内 容 都市づくり・まちづくり条例について
日 時 平成16年2月18日(水)9:00から11:00
担当者 金沢市建設部都市計画課 計画・土地利用担当課長補佐 板屋源平
視察報告
まちづくり条例について
金沢市では、地域にふさわしい市民主体の活力あるまちづくりを推進し、個性豊かで住み良い金沢の都市環境を形成していくことを目指し、「金沢市まちづくり条例H12.7.1施行」を制定。
「金沢市における市民参画によるまちづくりの推進に関する条例」「金沢市における土地利用の適正化に関する条例」この2つの条例を合わせて「金沢市まちづくり条例」と略称している。
金沢市まちづくり条例では、住民みずからが、自分たちの住む地域の目標とする将来像を描き、それに基づくまちづくりのルールを自主的に定めるとともに、これを実現するために住民の概ね8割以上の同意を得て、住民と市長との間で「まちづくり協定(又は土地利用協定)」を締結することがでる。地区の住民の皆さんが中心となって、まちづくりの方向やルールを考え、「まちづくり計画」を策定する。
その地区にふさわしい建物、道路、土地利用などの基準を決め、地区の特性に応じて、自由にルールのメニューを選ぶことができ、生活や歴史に結びついた比較的小規模な地区単位でつくることが出来き、まちづくり協定によって、その地区の建築物の建築などの開発行為は、計画段階で適正かどうかチェックされる。こうして、その地域にふさわしい市民主体の活力あるまちづくりを推進し、個性豊かで住みよい金沢の都市環境を形成していくことを目指している。
所感
金沢市は歴史ある古い町で、ある地区でラブホテル建設の話が持ち上がると地元住民と会合を持ちその地区と「まちづくり条例」をいち早く結び建物が出来ないよう規制するとか、倒産した温泉施設を宗教団体が買収しようとしている地区では、温泉風致地区とする「まちづくり条例」をこれも地元住民との協議で解決したとか、歴史ある町づくりに頑張っていられる行政が見られました。